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2010/12/07

SSDのフォーマットとSecure Erase (1)

最近では大半のSSD製品がSecurity Feature Command Setに対応しています。そしてそれらを出荷時の初期状態に戻すにはSecure Eraseが必須なわけですが、DOSのHDDEraseLinuxのhdparmコマンドを使用する場合は、一定の制約があったりやや面倒な手順を踏まなければならなかったりしますので、敷居が高いと感じられる方もおられるかも知れません。IntelのX25-E, M G1, M G2 (Toolbox 2.01)、OCZ Sandfroceシリーズ(Toolbox v2.22)およびOCZ Vertex (Sanitary Erase)ではWindows上からのSecure Eraseが可能なので、当該製品については比較的楽になりました。ただこれらも環境によってはうまくいかない場合もあるように聞きます。

今回はより手軽なSecure Erase法を検証しましたので、紹介しておきたいと思います。その前に少し前置きが長くなってしまいますが、後ほど若干関係してくることもあり、まずSSDのフォーマットについて記述しておくことにします。

■通常、SSDにおいて使用前の完全フォーマットは不要、むしろ悪影響

結論から言うと、SSDをNTFSでフォーマットする場合はクイックフォーマットでという話です。特にWindowsのVista以降のバージョンでは完全フォーマットすると"0"が書き込まれてしまうので、SSDにとっては空のNANDをわざわざ潰してしまうことになり、機種により程度の差はあるもののパフォーマンスが落ちる結果となります。

典型としてIntel X25-E 32GBの場合を例示します。IntelのSSDは都合よく(?)データが存在するとリード速度も低下しますので、以下HD Tune Pro 4.60のシーケンシャルリード(Partial test, most fast run, 8MB Block)を指標に変化をみてみました。

下図はIntel SSD Toolbox 2.01でSecure Eraseした直後のRawドライブでの結果です。これにドライブ容量の半分の約15GBの領域をWindows 7でアロケーションユニット4096、NTFSクイックフォーマットした場合にはベンチマークの変化はみられません(同じなので図示なし)。

X25e_se_by_toolbox_201


いっぽう、完全フォーマットした場合には下のようになります。前半の15GBまではリード速度が平均で25 MB/sほど低下しているのが明らかです。

X25e_15gb_full_format


更に下はHD Tune Pro 4.60のErase Tabでドライブ全域にZero fillした場合ですが、リード速度は平均225 MB/s付近まで落ちてしまっています。

X25e_after_zero_fill_by_hdt460


速度低下したドライブを完全フォーマットしたら速度が戻ったといううような記述を時折目にします。これは戻るとしてもシーケンシャル書き込みに伴うGCで矯正されたということであって、Secure Eraseほどの効果は期待できません。もちろん製品により挙動は様々ですが以下X25-Eを用いた実例です。

まずSecure Erase後に15GBのパーティションをクイックフォーマットで作成し、そこへCrystalDiskMark 3.0 (テスト回数5回、1000MB)を単独で1回と下図のように4つ同時並行で1回実施しました。

X25e_cdm_x4

そのあとのHD Tuneでは下のようにシーケンシャルリードでかなり速度低下している部分が出現しています。

X25e_hdt_after_cdm_x4

この先頭から約4.5GBの範囲の速度低下は、Iometerで単にtstファイルを1回作成するだけで以下のように不完全ながら回復します。ここには示していませんが、何度か繰り返すことにより更に回復させることは可能です。

X25e_hdt_after_cdm_x4_and_iometer_4

このあと当該パーティション15GBを完全フォーマットしたのが次の図です。先頭の4.5GBのうちの深い落ち込みは消えているものの、後方の書き込まれていなかった領域までフォーマットにより速度低下しているのがわかります。

X25e_hdt_after_cdm_x4_and_iometer_2

最終的にはSecure Eraseすることにより完全にリセット可能です。

X25e_hdt_after_se_end_of_the_test


以上、特殊な目的以外、SSDはフォーマットするならクイックで、Factory defaultに戻したいならSecure Eraseでという話でした。

ちょっと疲れてきたので、本題は次回に。

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コメント

Intel X25-M G2(2CV102M3 適用済)をHDD Erase3.3でSecure Eraseしたのですが
Secure erase complete
Audit log file created successfully で表示が止まってしまいカーソルが点滅している状態です。
前のファームではちゃんと終了していたのですが、この状態でもSecure Eraseが出来ているのでしょうか。

matsuhorseさん、どうも。
手元のX25-M G2のファームをまだアップしていないので実際確認した分けではないのですが、おそらく出来ているのではないでしょうか。HDTuneのシーケンシャルリード(ブロックサイズ8MB)が260 MB/sあたりでフラットになっており、アクセスタイムの黄色ドットのほとんどが0.05ms付近に分布していればたぶんOKでしょう。

追記です。
HD Tuneはリードだけならフリーのver 2.55でも可能ですのでお試し下さい。
http://www.hdtune.com/download.html

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